みなさん材木のカットってどうしてますか?
DIYで何かを作る場合、殆どと言っていいほど『木材を切る』という工程があると思います。
なので、これからDIYを始めようと言う人は、最初に揃える道具としてノコギリを検討する人も多いハズ。
ノコギリはDIYを行うときに必須のツールですし、必ず持っておきたいものの1つ。
しかしノコギリの扱いに慣れてきた人でも難しいのが『長い直線を切る』ことだと思います。
ツーバイ材を切断するなどは比較的簡単ですが、大きな板から必要なパーツを切り出すのはかなり難しい!
大きな板って値段がけっこうするので失敗したくないですよね。
そんなときに絶対利用したいのが、ホームセンターや材木店の有料カットサービスです。
その名の通り、木材をカットしてくれるサービス。
個人では絶対に持っていないような(笑)、巨大なマシンでミリ単位の切断も可能。
しかも恐ろしく綺麗に切ってくれます。
一般的なホームセンターなら直線1カットにつき50円程度かかりますが、大きな板から木材を切り出して加工する際は絶対に利用しましょう。
50円をケチると数千円の損をする。かもしれません。
では、どんな精度でカットしてくれるのか、そしてどうやってカットサービスを利用するのかをご紹介します。
カットの依頼も最初はドキドキですが、この記事が参考になれば幸いです。
事前準備
まずは自宅で事前準備を行います。
準備というのは当然『どんなサイズでカットしてもらうか』です。
つまり設計図ですね。
とくに大きな板から必要な部材を切り出すための図を『木取り図(きどりず)』といいます。
僕が実際に作成した木取り図はこんな感じです。
パソコンで作ったとはいえ、とても簡単な木取り図・・・
もちろん手描きの木取り図でも構いません。寸法を正確に記してあればOKです。
なぜ事前に準備するかというと、木材カットサービスを頼むときにその場でうんうん悩んでいたらお店にも他のお客さんにも迷惑だからです笑
木取り図作成の注意点
実はいくつか注意点があります。
板のサイズをオーバーしないこと
これは当然ですが、意外と計算ミスをしてしまうかも。
木取り図をお店の人に渡すと電卓で縦横の寸法を計算してくれますが、そこでサイズをミスしているとまた最初からやり直しです。
また、大きな板には微妙にサイズの異なる2種類が存在します。3x6版とコンパネです。
【3x6板(サブロクバン)】
ベニヤ合板とかラワン合板、シナ合板といった構造用合板のサイズの1つです。どのホームセンターにも置いている定番サイズ。大きな板=コレです笑
実際のサイズは長さ1820mm✕幅910mm。厚さはいろいろあります。
価格もピンキリ。シナ合板とかは表面が綺麗ですが高いです。
ただ、個体差でサイズはわずかに前後します。幅909mmだったりとか。拘る人はメジャーを持っていきましょう。
【コンパネ】
似たような大きな板で価格が安いのがコレです。
サイズは長さ1800mm✕幅900mm。
安いからと飛びついたらサイズが足りなかった、なんて失敗談もあるとかないとか。
ノコ刃の厚さも考慮すること
例えば3x6材で長さが1820mmだから、半分で切ってもらえば910mmの板が2枚取れる・・・というわけにはいきません。
木取り図を作成する際は木材をカットするノコ刃の厚さを考えなければならないのです。
使う刃によって厚さは変わりますが、大体3mmくらいと考えれば良さそう。
この3mmは木屑となって消えるわけですから、3x6材をちょうど半分に切ると…
(1820mmー3mm)÷2=908.5mm
小数点以下の指定はできないですから、908mmと指定すれば大体同じサイズの板が2枚取れる計算になります。
先ほどの僕が実際に使った木取り図、
一番下の部分が『910x310?』となっているのは、ノコ刃の厚さがわからなかったので『?』としています。余りの部分なので寸法を記入する必要は無いんですけどね笑
木の強度を考えること
本棚などの重たいものを乗せるものを作る場合、特に注意したいのが板の強度です。
何も考えずに木取りして重たいものを載せると「バキッ」っということも。
そうならないためにも、木取り図を作成するときは『木目の長いほうを長辺』にする必要があります。
下の図は同じサイズの板を切り出した場合です。
感覚的にも下の図の方が強度があることがわかると思いますが、木目に沿って長辺を取るほうが板はたわみづらくなります。
一枚の板からなるべく多く切り出したいからといって、木目や強度を考えずに詰め込んでしまうと、あとで後悔するかも?
木材カットサービスの申し込み方法
木材のカットサービスは、木材を購入したときにしか行うことができません。
なので木材を購入したお店でしか利用することができません。
申し込みの流れ
木材を購入してからカットサービスのカウンターで申し込むのか。
木材をレジに持っていってカットサービスをすることを伝えるのか。
木材を買う前に店員さんを捕まえてカットサービスを申し込むのか。
初めて木材カットサービスを利用するときはいろんな意味でドキドキします笑
木材カットサービスの利用を伝える
僕は購入前に、
- 板を選んで
- 木材コーナーで店員さんを呼んで
- カットサービスの申し込み
をしました。
店員さんが木材加工の部屋まで板を運んでくれて、そこで申し込みとなります。
木取り図を渡す
木材カットの申込書には方眼紙というか、木取り図を書き込む場所がありますが、事前に用意した木取り図を渡したほうが早いです。
「これでお願いできますか?」と聞けば店員さんが寸法をチェックしてくれます。
ここでカット代金がいくらかチェックしましょう。
僕の場合は5カット、合計250円でした。
問題なければ、ドキドキの木材カット!!(自分がやるわけじゃないけど笑)
カットした木材を持ってレジへ
カットした木材のチェックと、精算用紙に名前と使用した木材、カット代金などを店員さんが記入してくれます。
木材と精算用紙を持ってレジに向かいましょう。
用紙を渡して木材の料金とカット代金を支払って、無事に完了です。お疲れ様でした!
実際にカットしてもらった!
さて、実際にホームセンターで有料カットサービスを利用して板をカットしてもらいました!
今回カットしてもらったのはOSBという合板。
長さ1820mm✕幅910mm✕厚さ9mmという大きな板です。
大きすぎて撮りづらかったですが、カットする前はこんな感じでした!
カットしたものを並べているのでうっすら切った線が見えていると思います。
見ただけでも見事な直線で切られているのがわかりますよね!これを自宅でノコギリを引いて・・・というのは相当技術がないと無理かも。
同じ幅の板もこのとおり、ピッタリと同じサイズでカットしてくれます。
ちょっとでも斜めになったらこうはいきませんよね。
水平垂直を真っ直ぐ切るのがどれだけ難しいか・・・
切り口もとても綺麗に揃います。
今回は針葉樹合板という、切断面がボロボロになりそうな木材ですが、こんなに綺麗。
特に薄い板だとノコギリで切断するとノコギリを引くたびにバタバタと板が暴れます。
逆に20mmとかを超える板だと切るだけで疲れそう・・・
もちろん板だけじゃなくて、角材もカットしてくれます。
今回は利用しませんでしたが、ワンバイ材やツーバイ材ももちろんカットしてくれます。
あとがき
今回、水槽台を作ろうと思って設計をしています。
水槽という重たいものを乗せるので、まず大事なのが強度。
横揺れにも耐えるように、左右と背面に板を貼ることにしました。
そして、初めてホームセンターの木材カットサービスを利用したのです。
あの大きな板を自分でカットするとなると、考えるだけでも嫌になります笑
絶対曲がるだろうし、そもそもお店から運ぶのも大変!!
木材カットに多少お金がかかるとはいえ、たかだか1カット50円で幸せになれるなら安いものです。
ほんと、木材カットサービスを使ってよかった!!
DIY初心者の皆さんも、DIYに失敗したくなかったら積極的に利用したほうが良いですよー!
ノコギリの練習は、ツーバイ材とかの角材を切るときに練習しましょう笑
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